方針
Policy
令和8年度 宮城県中学校長会活動方針
今日、我が国では、持続可能な社会の仕組みを構築するため、行財政改革、規制緩和、地方分権などの動きが引き続き進行している。
教育界では、教育基本法及び教育関連法規の改正、第4期教育振興基本計画策定など一連の教育改革が行われ、学習指導要領の改訂により、その趣旨や内容に基づく教育課程の編成・実施に加えて、「社会に開かれた教育課程」及び「主体的・対話的で深い学び」の実現、「カリキュラム・マネジメント」の確立が求められている。また、GIGAスクール構想により整備されたICT環境を全面的に整備・活用し、個別最適な学びと協働的な学びを一体的に一層充実させるとともに、「持続可能な社会の創り手の育成」や「ウェルビーイングの向上」、「部活動の地域連携・地域展開」など、「令和の日本型学校教育」を推進することが求められている。
この時にあたり、私たち中学校長は、人間尊重の精神に徹し、「社会を生き抜く力」と「よりよい社会を形成する力」を育むとともに、生徒・保護者・地域住民の信頼と期待に応えるため、Society 5.0 時代に求められる学校づくりに向けてリーダーシップを発揮し、「学校における働き方改革」の実現を含め、「学校からの教育改革」を自らの責務として強力に推進しなければならない。
宮城県中学校長会は、東日本大震災からの復興・再生、風化防止や、多発する災害への能動的な対応等が求められる中、教育の充実・発展を活動方針の第一の柱とし、全日中新教育ビジョン『学校からの教育改革』を踏まえ、次の方針に基づき、本県中学校教育の一層の充実・発展を期する。
1 宮城県中学校長会の機能を充実し、活動の活性化に努める。
- (1) 仙台市中学校長会、小学校、特別支援学校、高等学校の校長会と連携した活動の推進
- (2) 教育研究及び広報活動並びに諸事業の充実
- (3) 関係機関との連携の促進及び教育課題の解決と提言
- (4) 教育改革に関する迅速な対応と情報の発信
- (5) 中学校教育80周年記念事業に向けた準備の推進
2 創意ある教育課程を編成し、確かな学力の向上と個性を生かす教育の推進に努める。
- (1) 学習指導要領の趣旨の実現を図る特色ある教育課程の編成、実施、評価、改善
- (2) 基礎的・基本的な知識及び技能の確実な習得と、それらを活用する能力、学びに向かう力を育むとともに、個性を生かし多様な人々との協働を促す教育活動の改善・充実
- (3) 「確かな学力」「豊かな心」「健やかな体」を育むための「カリキュラム・マネジメント」の確立
3 当面する教育課題の解決に努める。
- (1) 全日中新教育ビジョン『10の提言』の推進と検証
- (2) 東日本大震災で被災した学校への支援及び風化防止の取組
- (3) 多発する自然災害に対応するために、実践につながる防災・安全教育の推進
- (4) 心の教育を中心に据えた生徒指導の推進
- (5) いじめを生まない学校体制の確立
- (6) 多様な学びの確保など不登校支援の充実
- (7) 志教育の視点に立った教育活動の展開
- (8) 特別支援教育への適切な対応
4 家庭や地域社会に信頼される学校づくりに努める。
- (1) 地域の一員として信頼される教職員の育成
- (2) 学校改善につながる学校評価システムの工夫(自己評価と学校関係者評価の活用)
- (3) 諸機関との連携を密にした危機管理の徹底
- (4) 教職員の適正な評価による資質向上と教育実践に結びついた現職教育の充実
5 教育諸条件の整備・充実と職責に見合う待遇改善の実現に努める。
- (1) 義務教育費国庫負担制度や人材確保法の堅持
- (2) 教育改革推進のための人的配置(35人以下学級の着実な実施等)と学校運営予算の充実
- (3) 第2期GIGAスクール構想推進に向けた環境整備及び一層のサポート体制や研修、実践の充実
- (4) 教職員の諸手当や旅費等の充実及び待遇改善
- (5) 校長・副校長・教頭の給与体系の改善及び管理職手当の増額、退職時待遇の改善
- (6) 「学校における働き方改革」を踏まえた部活動の地域連携・地域展開に伴う人的・制度的支援の拡充
- (7) 教員が教育活動に専念できる環境構築に向けた業務改善の推進
- (8) 適切な人事評価の実施
宣言
今日、我が国の教育は人格の完成を目指し、伝統と文化を尊重するとともに、豊かな人間関係に満ちた持続可能な社会の創り手を育成する使命を担っている。
私たちは今、グローバル化の進展や急速な技術革新、生成AIをはじめとするICTの発展、さらには自然災害や新たな感染症への対応など、社会が大きく揺れ動く時代を生きている。このような変化の中で、中学校教育が直面する課題に的確に対応するとともに、教育基本法をはじめとする教育関連法規や学習指導要領の趣旨を踏まえ、全日中新教育ビジョンに基づく「学校からの教育改革」を自らの責務として推進し、教育の真価を示していかなければならない。
宮城県中学校長会は、東日本大震災による被災からの再生と、全ての子どもたちの可能性を引き出す学びの充実、教育改革の推進を第一義に、これまでの成果の上にたって、当面する教育課題の解決を図り、特色ある学校づくりに努め、県民の付託に応える決意である。
ここに、第77回総会に当たり、下記事項を決議し、その実現に期する。
決議
令和8年6月4日
宮城県中学校長会